比較級で覚えるべき6つのポイント

英語の比較級は、「as〜as」や「比較級+than」を用いて作ります。しかし、組み立て方が日本語と異なるので、なかなか覚えられない方も見受けられます。
今回は、比較級に焦点を当てて、覚えるべき6つのポイントをご紹介します。


1. 比較する対象は同等のもの

比較するとき、対象のAとBは同等のものでなければいけません。また、品詞や語形も同じものになります。

(例)She runs faster than Mary.
「彼女は、メアリーより足が速いです。」
→She=A/Mary=Bとなり、どちらも人名の固有名詞

2. 短い形容詞/副詞の語尾には「-er」をつける

英語の比較級では、短い形容詞や副詞の語尾には「-er」をつけるという決まりがあります。ちなみに、最上級は語尾に「-est」をつけます。

比較級 最上級
long longer longest
big bigger biggest
small smaller smallest
short shorter shortest
easy easier easiest

3. 長い形容詞/副詞の直前には「more」をつける

比較的長めの形容詞/副詞は「er」をつけない代わりに、直前に「more」をつけます。ちなみに、最上級は直前に「most」をつけます。

比較級 最上級
difficult more difficult most difficult
careful more careful most careful
important more important most important
famous more famous most famous
quickly more quickly most quickly

4. 不規則に変化する形容詞/副詞もある

規則的に変化する比較級も、例外としてまったく別のつづりに変化するものもあります。これらの形容詞/副詞は少ないので、まとめて覚えてしまうのがおすすめです。

比較級 最上級
good better best
bad worse worst
many more most
little less least

5. thanの直後にはSVが続く

比較級のときに用いられる「than」は接続詞なので、その後ろには必ずSVが続きます。thanのあとが名詞だけの文章も数多く見られますが、これは名詞のあとに続く動詞が省略されているからです。

(例)This cake is sweeter than that cake.
「このケーキは、あのケーキよりも甘いです。」
→This cake is sweeter than that cake is sweeter. が省略されている

6. thanではなくtoを用いる比較級もある

語尾が「-ior」で終わる形容詞は、もともと比較の意味を含んでいるものが多くあります。そのため、このような形容詞の場合は、thanではなくtoを用います。

superior to〜 〜より優れた
inferior to〜 〜より劣った
senior to〜 〜より年上の
junior to〜 〜より年下の

英語での比較表現は、留学や旅行でもよく使われる重要な文法となります。ぜひ、今回紹介した比較級の用法を覚えて、生活に活かしてみてくださいね。

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